プロが教える医学部予備校の選び方① 【指導方針】(前編)
突然ですが、
予備校選びって難しくないですか?
私は業界におりますので「英語が弱いならあの予備校のあの先生に習ったら良い」とか「数学が得意ならあすこに行けば神の領域に到達するだろう」とか分かりますが、業界の外から良い予備校を選ぶのってめちゃめちゃ大変だと思います。
なんせ大阪だけでも予備校は数十件あり、どの予備校のホームページにも似たようなことが書いてあります。
そんなどこから手をつけていいかも分からない予備校選びを少しでも楽に上手くしていただこうというのが、この「プロが教える医学部予備校の選び方」シリーズです。
本シリーズの別の記事もご覧になりたい方は、タイトルの上にある「予備校の選び方」という青いボタンを押してください。
第一回目は【指導方針】について書いていきます。
※本シリーズは私澤田のこれまでの指導経験を元に書いております。出来るだけ公平な視点で書こうと思っていますが、少し偏った視点があるかも知れません。予めご了承下さい。それでは始めていきましょう。
教育業界の2つの派閥
塾や予備校は山程ありますが、その指導方針は大きく分けると2つの派閥に分かれます。
①【問題を解けずに悩む子には、すぐに答えを教えなさい】派閥
- 代表的な論者さん:陰山英男さん、和田秀樹さん
- 見分け方:「分かりやすい授業」や「授業時間」「勉強時間」を売りにしている予備校はこちらのタイプです。
- 参考記事:問題を解けずに悩む子には、すぐに答えを教えなさい
②【「機械的な学習」には何の意味も価値もない】派閥
- 代表的な論者さん:江藤宏さん、宮本 哲也さん
- 見分け方:「分かりやすい授業は考える機会を奪う」「生徒の考える力を伸ばす」とか書いてあれば、こちらのタイプです。
- 参考記事:同じぐらい勉強してるのに・・・できる子、できない子の違い
参考記事を読んでいただくと、どちらも説得力があると思います。
経験や実績はもちろんのこと、その主張に根拠がありますし、何より真剣に教育に取り組んでおられる姿勢が文章から伝わってきます。お二方ともお任せすれば、どんな生徒でも合格させてくれそうな印象を受けます。
ですがお二人の主張や指導のやり方は、一見すると真逆なんです。
陰山さんは「丸暗記は駄目だけど、だらだら長時間考えさせても無駄!」とおっしゃっていて、江藤さんは「丸暗記は良くない。場合によっては1時間考えさせる!」とおっしゃっています。面白いですね。
どちらの考え方が本当に成績を伸ばすのか、どちらが自分に合っているのか、
予備校を選ぶ際はこの【指導方針】を一つの判断根拠にしてみてはいかがでしょうか?
…と、ここで終わってしまうと消化不良だと思いますので、この【指導方針】についての私の考え方も書いておきます。ちょっと長いですが、頑張って書いてみましたので、是非読んでみて下さい!
→後編へ