衝撃を受けたセリフ
「性格の良い生徒の方が受かりやすい」という話を前回書きましたが、それに絡んだ話で、私が新人の頃に衝撃を受けたセリフがあります。
以前勤めていた超高額の医学部個別予備校で、生徒の間違いを指摘するときにある先生がおっしゃったセリフです。
その先生はこうおっしゃいました。
「この問題についてはその解き方は間違っているって言ってもいいかな?」
…間違っているって言ってもいいかな??
しかも「この問題については」という限定をつける徹底した気遣い!
「間違ってるって言っちゃいけないんだ!!」
新人の私には衝撃的な発見でした。
講師として経験を積むにつれて知ったのですが、間違いを指摘されることを嫌う生徒が少なからずいます。
こういった生徒は直接的な言い方が出来ないので、どうしても指導に時間がかかります。
「先生は君を否定してないよ!」ということを伝えようとしますが、なかなかマインドセットは変わりません。
勿体ない話です。
恥や外聞を捨てて全力で学習に打ち込めば、もっと成績の伸びるし、学習が楽しくなるのに。