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学習法

ドラマ『ドラゴン桜』でみる学習法 第3話

第3話から東大専科が始動し、生徒たちの学習が始まりました。
この日に登場した主な学習法は以下の3点です。

・分からないところをお互いに教え合う
・クイズ(本質を捉える力)
・SNS勉強法(シンプルに伝える力)

それぞれの学習法について、効果や詳しい方法について詳しくみていってみたいと思います!

「分からないところをお互いに教え合う」

ドラマ内では

自分よりもほんの少し上の相手ができるはずなら、自分もできるはずだと脳が勝手に判断する。
また、知識も整理され曖昧なところが明確になり理解度が格段に上がる

と言われていましたが、これは間違いないですね!

「他者に教える」ことは学習において最も効果的とも言える方法の一つです。
ラーニングピラミッドからもわかりますが、何より多くの大人は自己の体験からも「教える」ことの効果は経験しているのではないでしょうか。

ただ問題点として、受験生の場合「実際に教え合える場が少ない」ということです。

やはり勉強とは一人でするもののイメージが強いのでしょうか。それとも分からないことを他者に聞く(打ち明ける)行為が恥ずかしいのでしょうか。
そういった空気的なものも含め、「受験生同士お互いに教え合う」環境作りは難しそうだと感じます。
(その点、ドラマの東大専科は環境としては優れていますね!)

教え合える環境がない場合、「教えるつもり」で勉強すればいいとも言われますが、正直これも難しいですよね。
実際のところ、教えた経験がほぼない受験生がいくら「教えるつもり」になったとしても、意識すべき点が足りないことがほとんどです。

FaciLitAの場合

FaciLitAではこの「他者に教える」ことの重要性を特に謳っています。
そして実際に実行できる場としてゼミ授業を準備しています👏
ゼミ授業では毎回異なった課題が出されますが、その課題に対して各生徒がどう考え取り組んだかをそれぞれに説明・解説してもらいます。
もちろん他の生徒から質問が出ることもあります。
ただ、曖昧な理解だと答えられないですからね。そうならないように、生徒たちはしっかり準備してきてくれています。

クイズ(本質を捉える力)

「3日坊主とは何か」
「日本で流通するカボチャの産地」

このようなクイズが出されていました。もちろんトンチでも元々の知識を問われているわけでもなく、あらゆる角度から本質を捉えることの必要性を唱えていました。

東大が一番求めているもの → どれだけ本質を考える力があるか

東大生はただ記憶力がずば抜けていいわけではない。
東大生は日常目にする全てのものに
疑問を抱き、なぜ?と考え本質を見ようとする
物事には意味があり、本質がある。
例えば、英単語を覚える際にも語源を考えることで覚えやすくなったり、
関連する単語もまとめて覚える事ができる。
あらゆる角度から本質を捉えるために、その思考法を学ぶ必要があるのだ。

英単語以上に、理系科目の公式や解法も丸暗記ではなく本質から理解しているかどうかで大きく差が出ますよね。
解法は知っていたけど使えなかった…という場面ありませんか?
もし、頻繁にその場面があるならば、間違いなく解法の丸暗記になっているので、本質から理解しなおす必要がありますね!

ただ注意したいのは、求められる学生像は大学によって異なるということ。
医学部受験の場合、本質から考える力はもちろん必要ですが、大学によっては細かい知識が問われることもあるので、これは過去問から読み取っておかないといけないですね。

FaciLitAの場合

個別授業においても、どう解いた?なぜそう考えた?もしこうだったらどうする?など、生徒にどんどん質問を投げかけています。
この繰り返しにより、丸暗記ではなく本質から考えるクセがつき、定着率や応用問題への対応が良くなっていきます。

SNS学習法

SNSを用いて、英語で動画配信や短文ツイートを毎日行う課題が出されていました。

英語の記述問題の場合、難しい単語や言い回しをどれだけ知っていても、相手に言いたいことがうまく伝わらなかったり、スペルミスもしやすく減点されてしまう。
簡単な単語で相手にシンプルに分かりやすく伝えた方が、スペルミスも少なく減点も少なくなる。
実は、複雑に書くよりもシンプルに伝える方が難しい。
議論をしたり、お互いに勉強を教えあったりSNSやYouTubeはこの力を養う。

積極的にアウトプットする。どうすれば伝わりやすいかを考える。毎日継続する。ことで、成績アップに繋がっていますね。
特に動画や文字として残すことで自らの発信を客観的に評価でき、より伝わりやすくするにはを考えるキッカケにもなっています。
ただ、難点としては配信するためにYouTubeやTwitterを開く必要があるということでしょうか。
そこには誘惑も転がってますので、その都度その誘惑から逃れる必要もありますね。

FaciLitAの場合

常に説明する環境に置かれているので、どうやったら相手にわかりやすく伝えることができるかは自然に考えるようになります。
また他受験生の説明を聞くことも多いため、良いところを吸収することもできますね。
スマホの利用は推奨していませんが、継続課題などは生徒ごとに個別の課題を出すこともあります。

第3話を振り返って

学習スタートのタイミングなだけあって、学習を進める上での意識の改革に焦点が当てられていましたね。
何事でもそうですが、ただ作業をこなすだけでは成長は見込めません。
特に勉強とは身体ではなく頭を使うものです。
普段の勉強が全く頭を使わない、手を動かすだけの作業になってしまっている受験生は改めて勉強法を見直してみましょう。


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