ドラマ『ドラゴン桜』でみる学習法 第6話
この6話ではついに東大専科に生徒7人が揃い、勉強合宿がスタートしました。
曲者の国語講師大宰府治先生が登場し、「読解力」の重要さが主張されてましたね。
「走れメロス」を伏線として、専科メンバーの友情が描かれていたことや、桜木先生の放つ受験知識にいちいち藤井くんが納得の表情をしていたことが印象的でした。
「読解力」
ドラマ中、「走れメロス」の要約が課題として出されましたが、挑戦する専科のメンバーは皆苦戦していましたね。。
『読解力とは作者の意図を理解し、要約する力だ。』
まずは構造化(ブロック化)!
「同等関係」「対比関係」「因果関係」の3パターンがある。
その中でも重要なのは同等関係、つまり言い換えだ!
全ての教科で共通してこの言い換える力が必要。
数学は、公式を覚えても値を言い換える力がないと解く事ができない。
理科、社会も教科書で得た知識や情報を設問に当てはまる形で言い換える。
英語、国語は言い換える力を使って理解し合う教科。
文章を構造化し、何が言いたいのかを問い続ければ、答えが見えてくる。
読解力を身につければ全ての教科でレベルアップする事ができるのだ。
数学を例にしてみましょう。
ドラマ内でも言われていたように、公式を覚えていても、問題のどの値が公式のどの文字に代わるのか分からなければ使えません。
ただ、こんな単純な「文字」↔︎「値(数字)」の言い換えだけではなく、例えば
「3次関数f(x)が極値をもつには?」という条件が与えられたとき、「f'(x)=0の判別式D>0」と丸暗記していませんか?
「曲線Cと直線Lが接するとき…」という場面では具体的にどういう状況かを図(グラフ)でイメージできるでしょうか?そして、その条件を立式できるでしょうか?
コレは「文章」で与えられた情報を「図」や「式」で言い換えることになります。もちろん、「式」で与えられた情報を「文章」や「図」で言い換えて把握することも、「図」から他に言い換える場面も必要になります。
一見、コレは読解力?
となりそうですが、数学の入試問題では解法や指針を立てる際、上記の言い換えがもちろん必須となりますが、それ以前に問題文(出題意図)を正しく読み取るにも、このような「式」↔︎「文章」↔︎「図」の言い換えができなければなりません。
そのため、このような言い換えも「読解力」に含めても差し支えないでしょう!
数学で高得点を取るには、計算力(処理力)だけでは不十分で、この数学的読解力が必要不可欠です。
そして他科目でも同じように、「読解力」は欠かせない能力になっていると判断します。
ファシリタでは
ゼミ授業の中に「読解ゼミ」という、まさに「読解力」を鍛えるためのゼミを開講しています。
最近では「小論文」を「書く」ことを通して「読解力」を伸ばしています。
また「数学ゼミ」では前期は特に上記の「式」↔︎「文章」↔︎「図」の言い換えに力が入れられているようです。
ファシリタでは「読解力」をおそらくドラマ以上に重要視しています。
「自由」
2泊3日の勉強合宿がいよいよ始まる中、水野先生は完璧なスケジュールを立てていたのですが、桜木先生が言い渡したのはまさかの自由時間でした。
最初は戸惑っていた生徒も自分もやらなければと自発的に勉強に取り組んでいきます。
強制と服従の時代は終わった。
完璧に作り上げられたスケジュールを与えられて強制的に勉強させるのではなく、これからの時代は自主的に自由に勉強することが求められている!
「自由」というワードが強調されてますが、「自主的に」「能動的に」やるべきことをやる!
ということですね。
ファシリタでは
この「自主的」「能動的」な学習(アクティブラーニング)の確立を1つの目標に掲げています。
やはり、コレまで学習習慣がなければ、いきなり“自由に勉強していいよ”と言われても難しいものです。
日々の学習をセルフプランニングし、毎日・毎週講師と振り返る(レビュー)ことによって、またゼミでの課題を通して自主的・能動的な学習姿勢を身に付けれるようにしています。
そして、セルフプランニングすることにより、自分を客観的に見ることと課題への責任感を持ってもらっています。
「ラジオ体操」
合宿中、朝早くからラジオ体操を行なっていました。
生徒たちはジャージではなく何で制服でするのかなどと疑問を持っていましたが、これは日常的に試験日と同じ過ごし方をすることで試験日が特別な日でなくなるようにするためです!
毎日同じ時間に起き、同じ服装で過ごすことによって試験日も「日常」に組み込むことができれば、緊張を減らすこともできますね。
受験生は特に運動不足にもなりがちです。
本気で取り組むとラジオ体操は結構しんどく、運動不足解消にも脳の活性化にもオススメです!